World Sauna Forum 2024 にて、元アンバサダーのJake Newport(ジェイク・ニューポート)氏からアンバサダーのレードルを正式に受け取ってから、すでに1年半以上が経ったとは、今でも信じがたい気持ちです。フィンランド系カナダ人としてこの役割を担うことは、私の人生における最大の名誉のひとつです。2024年6月以降、サウナ体験が、フィンランド独自の伝統文化から、世界的なウェルネスムーブメントの中核へと進化していく様子を、現場で直接目の当たりにするという貴重な機会に恵まれてきました。

グローバルな旅路を振り返って
アンバサダーとしての最初の一年は、まさに目まぐるしい活動と出会いの連続でした。フィンランド・ユヴァスキュラの湖畔から、ドイツ・シュトゥットガルトで開催されたInterbadの活気あふれる会場、そしてイギリス・ロンドンのUKサウナサミットまで…これらの旅の中で、私ははっきりとした変化を感じています。人々はもはや「サウナとは何か」を尋ねるだけではありません。「どうすれば、その本質を守り続けられるのか」を問い始めているのです。
私たちはすでに「ジムにある単なる熱い部屋」という時代を超えました。今、世界が求めているのは、本物のフィンランドサウナだけが提供できる、高品質で五感に訴える体験なのです。
2025年に迎えた Sauna from Finland 15周年は、私にとって特別な節目でした。
24か国・230社を超えるメンバー企業へと成長した私たちのネットワークは、「フィンランドサウナ文化の核心的価値を守り、広める」という使命が、これまで以上に強く共鳴していることの証だと感じています。
“北米の波”
特にここ北米では、まさに“サウナ・ルネサンス”と呼ぶべき動きが起きています。それは、オンタリオ北部やミネソタといった伝統的な地域にとどまらず、大陸全体に広がるムーブメントとなっています。
- 公共・ソーシャルサウナの台頭: シカゴの都市型「Sauna Circuits(サウナ・サーキット)」から、カナダの世界水準のノルディックスパまで、本格的な公共サウナプロジェクトが次々と生まれています。焦点は、個人利用から「コミュニティ」や「共浴(ソーシャルベイジング)」へと移りつつあります。
- National Sauna Week: National Sauna Week のようなイベントは、過去最多の参加と過去最高の反響を記録しました。真冬であっても、北米の人々が「Power of Hot and Cold(熱さと冷たさの力)」を受け入れる準備ができていることを示しています。
2026年に向けて
World Sauna Forum 2026 に向けて、フィンランドの専門性と世界の情熱をさらに強く結びつけていくことが私の目標です。今、私たちはかつてないほど多くの「サウナ・ディプロマシー(サウナ外交)」を目にしています。サウナの熱を通じて、ウェルビーイングやコミュニティ、そして現代社会が抱える課題─とりわけストレスや社会的孤立の蔓延─について、率直な対話が生まれているのです。
自宅のサウナで静かに過ごすひととき、テクノロジーや市場が変化しても、その感覚だけは変わらない、ということを私は改めて実感します。。フィンランドの湖畔のコテージであっても、ニューヨークの屋上であっても、最初のロウリュがもたらす感覚は、平和と安らぎの“共通言語”なのです。
皆さんの信頼と、共有してくださる情熱に心から感謝します。
石を熱く保ち、伝統を未来へとつないでいきましょう。

Hyviä löylyjä! (よいロウリュを!)
Alan Jalasjaa (アラン・ヤラスヤー)
Sauna from Finland サウナアンバサダー
